内在の風景

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「内在の風景」は日本とオーストラリアから併せて8人のアーティストが参加する‘風景’をテーマにしたプロジェクトです。展覧会、アーティストインレジデンス、ワークショップ、トークセッション、カタログの発行などの活動を、2010年にオーストラリア(メルボルン)で、2011年には日本(東京・小山)で行いました。作家が一つのテーマのもと、2年以上に渡って二国間を動くことで、新たな文化の「風景」の創造、共有を促すことを狙いました。2012年、シドニーでの締めくくりの展示をもって、本プロジェクトは終了を迎えました。

参加メンバーは、企画者の進藤詩子をはじめ、佐々木愛、片桐功敦、大西伸明、元田久治、キロン・ロビンソン、ヘイミッシュ・カー、ジェレミー・バッカーの8名のアーティストです。彼らの作品は、写真、ドローイング、版画、インスタレーション、オブジェと、メディアは多岐に渡りますが、外的な環境を反映しながら、同時に内的な環境を体現するという点で共通しています。故に、夫々の作品は、都市空間、歴史、社会、神話、精神世界といった広い文脈を包含します。これらの多様な作品群を以て、グループでの展示は、それ自体が様々な視点が交錯する一つの大きな風景となるよう構成されました。また、開催会場の文脈や作家の事前の活動が、作品と展示構成を毎回新しいものとしました。

また、参加作家の多くは、企画・制作、教育、アーティストランスペース等の現場に身を置き、各々のアートコミュニティーに積極的に関わっています。彼らがレジデンス、リサーチトリップ、ワークショップ、トークイベントを行うことで、両国間のアートコミュニティーの関係の発展、人々の活発な交流、そして幅広い観客層の開拓を目指してきました。これらの活動は、作家同士の文化的知識や経験を結ぶだけでなく、異なる文化背景を持ち得る観客一人一人にも訴えかける様な、そのような展覧会の実現を支えてきました。

「内在の風景」プロジェクトは、人類という共同体に潜在するかもしれない風景を、想像しそして共有することの可能性を探りました。3年半の間、内在の風景を描き続ける事ができたことに心から感謝申し上げます。どうも有り難うございました。プロジェクト終了後も、関わって下さった皆様の中で、内在の風景が生き続ける事を願っています。

助成、協力団体